「松が丘でのひとり暮らし」実施報告

5月27日、松が丘Yuiの一緒に考える会
「松が丘でのひとり暮らし
――いつまでも松が丘で暮らすために」を開催しました

日時:令和元年5月27日(木)14:00-16:00

場所:松が丘中央会館

報告者:松が丘在住 S氏

参加者:松が丘住民人22名 吾妻地域包括支援センターより2名

1.報告内容

〇ひとり暮らしになるまで:S58年入居、妻の両親と同居、両親を見送り、息子が転出してから妻と2人暮らし。2年半前に妻と死別し、ひとり暮らしとなる。自分が後に残るとは思っていなかった。息子は松が丘に戻るつもりはない。

〇ひとり暮らしの生活:家事は大変。妻にもっと感謝しておくべきだった。今は炊事、洗濯、掃除、買い物をすべて自力でこなしている。健康管理、セキュリティー対策、火災防止に気を配り、緊急通報システムも導入した。

〇不安:今の生活は、健康であること、そして車がつかえることによって成り立っている。疾病の罹患や骨折などしたらどうなるか、また運転できなくなったらどうなるか、不安がある。

〇寂しさとささえ:妻の死に寄り添ってくれた愛犬が、今は自分の心の救いになっている。愛犬を守るために、健康でいなければならないと思う。また、趣味、友人との交流も大切。

<紙切りで作ってもらった愛犬のイラスト>

〇松が丘の住環境、地域環境:ひとり暮らしの住環境としては、間取り、庭、家具、家財等、余分が多い。地域環境としては不便。お店、医療機関、郵便ポスト、飲食店、喫茶店が無い、あるいは少ない。ごみ集積所が遠い。坂道、階段が多い。

〇松が丘で暮らし続ける上での課題(問題提起):高齢者世帯の自治会役員・班長の免除規定化、ごみ集積所への搬出支援、長い坂道やバス停までの休憩用ベンチの設置、空き家の管理(除草、スズメバチ対策など)。県人会を開催するなどして住民の交流を促す。広報誌に質問・意見コーナーを。街そだて憲章・地区計画による規制が強すぎて、高齢化等の変化に対応できず住みづらい街になっている、等々。

2.参加者の質問、意見交換

〇ひとり暮らしができるよう生活環境を整える過程で、困ったことは無かったか。一般論として、夫婦で役割分担をして生活してきたため、自分にわからないこと、対応できないことがあるのでは? →残された物品の整理にあたって、男にはそれらが何のための物品なのかが分からず、女性に助けてもらったということはある。上野千鶴子は「おひとり様の老後」という本の中で、異性の友人を持つべきだと書いている。

〇近隣の助け合いは、とても難しいと感じている。たとえば、班会合で虚弱高齢者のごみ出しを手伝ってはどうかと投げかけたが、誰も反応しなかった。

〇今後の生活にとても不安を感じている。「きずなの会」がテレビで紹介されていたが、こういうところに入会すれば安心だろうか。

(注)きずなの会

NPO法人が運営する全国組織。家族、親族に変わって、身元保証(入院、転院、賃貸住居の入居などの際、親族に変わって「身元保証人」になる)、生活支援(急な受診・入院、定期的な通院の付き添い、状態にあった施設探し、さまざまな事務手続き)、葬送支援(死亡時の連絡、届出などの事務手続き、家財の処分、葬儀・納骨)等を行う。身元保証、生活支援、葬送支援を依頼する場合、弁護士法人手数料、消費税及び予備費、入会金等を含め、入会時の預託金190万円。

〇似たような団体はいくつもある。子供がいない、頼りになる親族がいないなどで、老後や死後のことで不安を持つ人が多いためであろう。しかし、将来起こりうることを想定して支援の契約をしても、先のことは定かではない。この種の会に入っても、その時々に生じる問題状況に適切に対応してもらえるか疑問。それより、友人や近隣の人たちと相談・支援し合える関係を築くことの方が大切ではなかろうか。

〇(地域包括支援センターの相談員)「きずなの会」が提供するサービスを必要としている人もいる。支援センターで「きずなの会」を紹介することはある。しかし生活支援といっても、個別の事情や価値観に即したきめ細かな支援は難しいだろう。この種の会に期待出来ることと出来ない事があり、それを知っておくべきだろう。

〇人との関係が豊かであるほど健康であると言われている。いろんなサークルに入って、支え合える仲間を作る努力をすべき。仲間の集まりの場所が遠い場合、いずれそこへ行けなくなるかもしれない。近くの仲間作りも大切。

〇(Yui代表より)人により出来る事、出来ないことは違いがある。助ける、助けられるという一方的な関係ではなく、支え合える関係を築くためには、まず知り合うこと。Yuiはそれを目指している。

松が丘Yui